1. 膜厚計アドミッタンスゲージとは

弊社膜厚計「アドミッタンスゲージ」は、 非破壊・接触式の「静電容量式膜厚計」で、金属などの導電

体に塗布された絶縁物の厚みを測定します。試験片の材質や板厚の影響を受けず、しかも表面の粗さが大きくても、金属の厚みが0.1mm以下の薄板や波打ちした板でも、電極として導電性ゴム電極(φ9.4mm)を使用することで、ゴムの持つ柔軟性との相乗効果で平均値が得られ、誤差を最小減にした測定装置です。

 

    インピーダンス測定は周波数によって変化するため、測定周波数は10KHz±0.5%、測定電圧1.0Vを固定し

    て測定します。測定回路の対極(ワニ口側)は対接地式を採用。測定プローブは電極と、金属シャフト間を

  樹脂で絶縁し、シャフト内部に信号ケーブルを通し、樹脂部でスプリングコンタクトを介して接続しま

  す。対接地式との相乗効果で誘導の少ない安定した測定ができます。

  測定にあたっては、「導電性ゴム電極」を塗膜などの絶縁物と「試験片の素地」を対極としてワニ口クリ

 ップで通電させて測定します。

 

金属製のハンドプローブφ2.0mm、φ3.5mm、φ5.0mm(準備中)、φ9.4mmを準備しております。測定

対象は、薄平板膜厚のみでなく、試験片の金属部と通電できれば、測定板厚に関係なく、湾曲面等であ

っても測定が可能です。

ハンドプローブは、導電性ゴム電極とスプリングが15mm近く露出しており、導電性ゴム電極を直接試験

片と接触させて測定します。そのため、狭く複雑な形状でも測定できますが、試験片とゴム電極の接触面

が、不安定になりやすく測定値の変動幅が大きくなります。試験片形状に対応可能であれば、安定性を確

保するためには、オプションの簡易冶具をご使用ください。また、膜厚計用試験スタンドにハンドプロー

ブと専用冶具を用いることで、さらに再現性良く測定できます。